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job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)で「その他の製品製造・加工処理工(金属製品・食料品等を除く)」にあたる6つの職業の説明です。職業解説から抜粋しています。
靴を製造する。靴の材料には、皮革、布、ゴム、プラスチック等があるが、ここでは主に皮革靴を製造する仕事について記述する。
仕事は次の工程に分かれている。「デザイン・設計工程」では靴型の甲部に紙やテープ紙を張り、それを展開して甲部パーツの型を作る。CAD(コンピュータ)を使って設計するところが増えている。それを受けて「裁断工程」では、油圧式裁断機を使って皮革を裁断する。「縫製工程」では、裁断されたパーツのふちをすいたり折り曲げたりした後、裏材を重ねてミシンで縫い合わせ甲部を作る。さらに、「釣り込み・底付け工程」では、釣込機で甲部を靴型に密着させ、底材料を接着剤で貼り付けるか、ミシンで縫い付ける。最後に、「仕上げ工程」で、靴底やかかとの不要な部分を機械で削り、仕上剤で化粧をして靴ができあがる。一人で複数の工程を受け持つ場合も多い。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。デザイン・設計の仕事の場合は、高校や専門学校等でデザインを学んでいたり、CADの使い方を知っていると有利となることがある。
入職後は簡単な作業から仕事を覚え、次第に熟練を必要とする仕事に移行していくのが一般的である。先輩からマンツーマンで指導を受け、知識や技術を身に付ける。
革製履物製造業の事業所は、東京都、兵庫県、大阪府で約6割を占めている。(2021年時点*1)。
労働環境は作業により差があり、騒音や振動を伴う作業、接着剤・仕上げ剤による刺激臭の強い作業もある。立ち仕事が多い。
*1 総務省 2021経済センサスから
*2 一般社団法人日本皮靴産業連合会 生産・消費概況(革靴生産)2024年後半から
天然皮革、合成皮革、布などの材料を加工して、かばん、バッグや財布、名刺入れなどの袋物(ふくろもの)を作る。
袋物の製造は、商品のデザイン、見本・型紙作り、材料の裁断と加工、縫製と仕上げの4つの工程に分かれる。一般的に袋物製造の仕事という場合は、裁断・加工と縫製・仕上げの工程をさす場合が多い。
裁断の工程では、デザインに合わせて作った型紙通りに、プレス機やナイフ、ハサミを用いて、皮革や布などの材料を裁断する。キズやムラのある所を避けながら、材料に無駄が出ないように切り取る。次に加工の工程では、縫製の準備として、主材料が皮革の場合には縫製しやすいように部分的にはがす革漉き(かわすき)という作業を、布や毛皮、ニットを使う場合には不織布などで裏打ちを施す作業を行う。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。入職後は、まず熟練を必要としない作業に従事し、上司や先輩からマンツーマンの指導を受けながら、材料や加工方法などについて知識を身につけていくのが一般的である。
縫製作業においては、布の場合は2~3年、皮革の場合は5~7年ほどで一人前になるといわれている。縫製作業が一人前になれば、独立・開業も可能である。
勤務先はかばん・袋物の製造事業所は10人以下の事業所が全体の約9割を占める等、比較的小規模な事業所が多い。地域的には首都圏の事業所(東京、神奈川、千葉、埼玉)で約半数を占めている。従業員の男女比はやや女性が多い(2021年時点*1)。
雇用形態、賃金、労働時間等の労働条件は、職場によって異なり、社内の規定による。
*1総務省2021経済センサスから
*2株式会社矢野経済研究所 「鞄・袋物市場に関する調査(2025年)」(2025年3月26日発表)から
食器、工芸品、家具調度品、仏具などの漆器(しっき)を製造する。漆器とは漆(うるし)の木から採った樹液を塗って作られる日本を代表する工芸品であり、漆器製造の仕事は、日本が世界に誇る技法を守り、後世に伝えるという役割を担っている。
漆器製造には、素地(そじ)製造工、下地工、漆塗工、蒔絵師(まきえし)、沈金工(ちんきんこう)など多くの人が関わっている。まず素地製造工が漆器の素材となる部分を作る。木地師(きじし)とも呼ばれ、板を貼り合わせて作る板物素地やロクロを使って作る挽物素地などによって器の形を作っていく。下地工は出来あがった素地の木目を整えたり補強を加え、下地を整える。さらに、漆塗工によって幾重にも漆が塗られ、最後に蒔絵師や沈金工が金や銀で装飾を施したり、青貝師(あおがいし)が貝をはめ込むなどして完成する。
木製を素地とし精製加工した漆を手作業で塗る漆器から、近年では機械化による大量生産商品、合成樹脂を使用するものまである。また、手作業と機械の融合によって、新しい漆器づくりもなされている。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。木材加工や漆の性質、塗装、デザインなどの基礎知識を学んでおくと役に立つ。また、職業訓練校、漆芸科のある工業高校など漆工に関わる実技を習得できる学校で学んでおくと有利である。
多くの場合は高校等を卒業してから、家内工業的な事業所で見習として4~5年間働き、素地、塗り、加飾といったそれぞれの仕事を覚え、独立していく。
地場産業としての伝統的工芸品や工業的な量産品をつくる生産地は全国的にある。漆器工は一人前になると独立する場合もあり、従業員が5人未満の小さな事業所が大半を占める。
漆器の製造は室内で行われ、研磨作業のように他の人と一緒に行うものもあれば、塗立て作業のようにホコリのつかない部屋で一人で行うものもある。素地の製造や吹き付け塗装などでは機械による振動、騒音があり、材料の取り扱いには常に注意深さが必要になる。
金やプラチナなどの素材を使い、ダイヤモンドやルビー等の宝石類をあしらって美しい宝飾品(ジュエリー)を作り上げる。「クラフトマン」や錺(かざり)職人とも呼ばれる。
金やプラチナなどの合金地金を作ることから始まって、鍛金(たんきん)、やすりがけ、糸のこ作業、へらがけ、ろう付け、彫金、研磨、石留めなど様々な技術を使って、宝飾品を作り上げる。鋳造技術、プレス加工、自動編み機、カット技術などを用いて機械を使う場合もある。
また、鎖を編んだり、貴金属や宝石のカットは機械を使って行う場合でも、原型づくりやろう付け、細工、仕上げ磨きなどは手作業となる。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。
新規学卒者の場合、デザインや彫金関係の専門学校卒業生等が多い。他の職業からの転職者もいる。
事業所は東京、山梨の2県で4割以上を占める。事業所の規模は従業員5人以下の家内工業的なところが7割を占める。男女比は男性が6割、女性が4割程度である(2021年時点*)。
職人的な技能が求められるため、いったんこの業界に入ると、職場は変わっても業界からは離れない傾向がある。経験を積んで独立する場合もある。また、熟年技能者の高齢化が進んでいる。
*総務省2021経済センサスから
ものづくりの現場などにおいて、デジタルデータをもとに3Dプリンターを操作し、金属、樹脂などさまざまな材料から、立体物の試作品や少量生産品を造形する。
3Dプリンター技術はデジタル設計データをもとに、材料を一層ずつ積み重ねていく(=積層)ことにより、立体物を造形する製造技術であり、AM技術(アディティブ・マニュファクチャリング:付加製造、積層造形)と表現されることもある。3DプリンターはこのAM技術を応用した装置といえる。
例えば、旋盤やフライス盤などに代表される従来からの切削加工は、切る・削ることで不要な部分を除去する製造技術である。これに対して、AM技術は立体物のスライスされた2次元の層を一枚ずつ積み重ねていく“足し算”式の製造技術といえる。国際的にはAM技術という表現が一般的だが、国内では3Dプリンター技術と呼ばれている。
この仕事をするに当たって必要な学歴や必須の資格はない。関連の資格に「3Dプリンター活用技術検定試験」がある。学卒の新規採用者の場合、最初から3Dプリンター技術者を目指すことは少なく、一般的な人事異動・配属の一環としてものづくりの部署に配属され、適性を見ながら経験を積んでいくケースが多い。また、3Dプリンターだけ扱うということはなく、業務の一つとして3Dプリンターに携わる者も多い。ある程度汎用性が利くものづくりの技術であることから、経験を積むと転職や中途採用のときに有利である。
ものづくりの現場で活用される技術であることから、これまでの切削加工などの知識・経験があると、現場での3Dプリンターの取扱いがよりスムーズである。大別して切削加工、金型成形、AM技術(3Dプリンター技術)のそれぞれの特徴を知っていると日常の作業に役立つ。
幅広いものづくり産業・分野に各種メーカーがあり、それぞれで3Dプリンター技術者が活躍している。関連するビジネスとして、3Dプリンターの販売を取り扱う代理店では、機器の保守・メンテナンスを合わせて行っているところもある。また、一社では持ち得ないさまざまな3Dプリンターや材料を有し、メーカーから試作品の製作を受注する会社や、3Dプリンターの企業への導入に向けたコンサルティングを行う会社もある。
3Dプリンター技術に着目すると、技術者としての処遇となることから、各企業・組織内の技術者に対する幅の中での賃金処遇となる。また、ものづくりの製造現場では、素材としてケミカルな樹脂を取り扱う造形方式の場合などにおいて、匂いが気になる場面が見られることがある。
おもちゃは乳児、幼児向けのものから大人向けのものまで幅広く、また男児向け、女児向けなど遊ぶ対象によっても様々な種類がある。それらのおもちゃの企画・開発、製造を行う。
新しいおもちゃを商品化するためには、まず企画・開発担当がアイディアを考える。企画を専門に行う会社もある。企画を元に、社内の関係者(営業、設計、製造等)で検討を重ね商品のイメージを固めていく。対象層の好みやトレンドを取り入れ、素材、色やデザインも決定していく。新商品のデザイン画を書いたり見本を作る場合もある。次に具体化した商品の設計、図面制作を行う。設計には3DCAD等を使用する場合が多い。
商品の生産に入ると、量産に向けて商品の見本等と設計図に基づいて金型や電子部品等、生産に必要な型・部材の作製・発注をし、出来上がってきた部品等で試作品を作成する。試作品の品質が十分であるかのテストをした後に生産はスタートさせる。生産計画を立てたり、生産が納期までに間に合うように生産の工程管理も企画・開発担当が行う場合もある。
入職にあたり、特に学歴や資格は必要とされない。おもちゃの企画開発やデザインに関する専門学校もある。
企画・開発の仕事は、企業にもよるが新規学卒者として入社後、他の部署で経験を積んだ後に配属される場合が多い。
企画・開発の仕事は、おもちゃメーカーやおもちゃ企画の専門会社等に勤務する。生産工程の仕事は玩具メーカーの工場等生産現場で働く。
いずれの場合も賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。
出典: 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月16日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成