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job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)で「農作物栽培・収穫作業員(稲作・畑作を除く)」にあたる4つの職業の説明です。職業解説から抜粋しています。
植物工場内で野菜等の栽培、管理、収穫を行う。
植物工場では、野菜や苗を中心とした作物を施設内で、光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、培養液などの環境条件を人工的に制御し、季節や天候、地域、場所等にとらわれずに自動的に連続生産する。植物工場には人工光型、太陽光型、太陽光・人工光併用型があり、生産システムの採算性、効率性が重視される。ここでは、人口光型の植物工場を例に業務内容について説明する。
栽培管理の仕事では、育苗室で野菜等の種子を発芽させ、苗が育ったら栽培室に移し、生育用の栽培棚等で培養液を与えて生育を促す。工場内では、ハウスの奥行き、畝幅、株間を考慮し設定された平方メートルあたりの適正値に従い、室内の光量と温度及び培養液の温度と湿度が常に最適な状態を維持できるよう確認する。また、外部と遮断された植物工場でも種子や培地などから細菌が侵入する可能性があるので、適時洗浄作業することも大切である。太陽光型の植物工場では、更に、一定期間栽培した後の栽培棚は殺菌噴霧、乾燥させてから抗菌加工するなどの対策も必要とされる。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、農業・園芸系の高校・専門学校を卒業するか、普通高校を経て大学で農学・園芸学系の学科を修了していると有利である。実地研修、セミナーを受講し、技術を身につけてから入職するケースも少なくない。
農業への興味があり、マニュアル等にしたがって着実に作業を行うことが求められる。
植物工場は、異業種の大企業が子会社の新規事業として運営したり、農業分野のベンチャー企業、大学の研究室と地域の企業が立ち上げた共同事業体、地元農家が運営する等様々な形態がある。研究開発は大学や植物工場の研究開発部門で行う場合が多い。
勤務体制や勤務時間、給料面の待遇はそれぞれが所属する大学、企業の規定に準じている。出荷との関係で早朝から勤務する場合もある。職場によっては交替制勤務もある。
様々な種類の野菜を、露地での生産ではなく、気象条件の影響を受けにくいガラス温室やビニールハウスなどの施設で生産する。
この生産方法を包括して「施設園芸」と呼んでいる。「施設園芸」には、花、果実、野菜等の生産が含まれるが、ここではハウス野菜栽培について記述する。
ハウス野菜栽培者は経営者を兼ねている場合が多い。まず、畑となる土地、施設、農機具などを整備して、生産品目を決め、生産量や出荷時期といった経営計画を立てる。特に出荷時期の選択が重要な野菜の場合には、どの時期にどの程度の人手と資金を投入すれば良いかの判断が重要である。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。高校、専門学校等で農業について学んだり、研修やセミナーなどで、土づくり、植物の生態、データに基づいた環境調節技術、経営等を学ぶと役に立つ。
畑を耕すトラクター、収穫物を運ぶトラック等を運転するので、普通自動車免許、大型特殊自動車免許等も必要である。ハウス栽培には、ボイラーの取り扱いもあり、ボイラー技士、危険物取扱者もあるとよい。
ハウス野菜の栽培は全国各地で行われている。
ハウス野菜農家は、家族経営が中心の専業農家がほとんどであったが、雇用されて働いている人もいる。家族経営の場合でも、育苗、肥料やり、除草など一時的に作業が集中する時期には、パートタイマー、アルバイトを雇うのが一般的である。雇用される場合は、パートタイマー・アルバイトは時給制、正社員の場合は月給制であることが多く、シフト勤務になっていることもある。
露地の果樹園やビニールハウス等の施設、観光果樹園などで、果物を生産する。
果物にはイチゴ、ブドウ、ナシ、リンゴ、ミカン、桃、サクランボ、柿、ブルーベリーなど様々な種類があり、それぞれに栽培方法が異なるが、開花時の結実管理、幼果時の摘果(てきか)、袋掛け、病害虫防除、土壌管理、収穫、出荷、貯蔵果実の管理、施肥(せひ)、整枝(せいし)・剪定(せんてい)、大型管理機械の保守点検、修理などが主な仕事となる。
このうち、開花時の結実管理、摘果、袋掛けは果樹栽培に特徴的な作業である。果樹の開花時には、受粉、受精がきちんと行われるよう、ミツバチやマメコバチなどの受粉媒介昆虫が働きやすい環境を整える。天候不良時には昆虫の働きが衰えるので、人工受粉を行って結実を確保する。次に、果実が小さいうちに樹についている葉数に合わせて「間引き」を行って果実の数を減らし(摘果)、残した果実が大きく育つようにする。果実が結実してきたら、ブドウ、ナシ、桃等品種により、保護のためにひとつひとつ手作業で袋掛けを行う。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。大学や高校等で果樹園芸を学んでいると役に立つ。
農業研修生として募集している農園で知識や実習を積み、就業する人も増えている。公的機関でも果樹栽培技術の研修を実施しているところがある。
果樹栽培は多くの場合、家族経営であるが、家族構成員の月給制や役割分担を明確にしている農家が増えている。また、法人化した組織が運営している場合もある。
常に栽培管理が必要となるが、年間の中でも作業の繁閑がある。
観賞用の花や観葉植物などの「花卉(き)」を生産する。花きは本来花と草の意味であるが、現在では観賞用の植物全般を指す言葉になっている。
花きには、切り花として出荷するもの(キク、バラ、カーネーションなど)、鉢に入れて出荷する鉢物(シクラメン、ラン、観葉植物など)、花壇用に苗物として出荷するもの(パンジーなど)、花木類(サツキ、ツツジなど)、球根を生産し出荷するもの(ユリ、チューリップなど)、芝や地被植物など多くの種類がある。品質による価格差が大きいため、生産者は品質を保つために細心の注意を払う。また、花きは、し好品であり、消費者の好みも様々で、中には、新しい品種を作り出すために、育種に取り組んでいる花き生産者や企業もある。出荷された花きは、流通を経て消費者に届けられる。野菜や果物と同様に、花きの流通は、卸売市場を経由する「市場流通」と卸売市場を経由しない「市場外流通」がある。市場流通が主となるが、近年は直売やインターネット取引などの流通の多様化により、市場外流通が増加傾向にある。また、花きの種類では、店舗で販売される家庭用の花き以外に、贈答や冠婚葬祭に使用される商業用の花きなどもある。
多品目の花きを組み合わせて生産することが多く、年間を通じて花きの成長段階に応じた作業がある。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。以前は、農業系の高校や大学の農学部、園芸学部などで専門的な知識や技術を習得してから就業する人が多かったが、農業関係の知識がなくても、異業種から就業する社会人経験者も増えてきている。
花き栽培者の多くは自営で、親族のあとを継ぐケースが最も多く、米や野菜など他の作物を生産していた農家が新たに花きの栽培を行う場合もある。新規就農者の場合、研修生を受け入れている花き栽培農家などで実習生として技術を習得してから独立する場合が多い。
花きの主要産地は、愛知県、千葉県、福岡県、埼玉県、静岡県などである(2016年時点*1)。
花き栽培の労働時間は、季節や勤務形態によって異なる。繁忙期には朝早くに仕事を始め、夜遅くまで働くこともある。多くの女性が活躍している(*2)。パート、アルバイトの雇用も多い。
*1 農林水産省園芸作物課「平成28年花木生産状況調査」から
*2 新潟農業大学校ホームページから
出典: 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月16日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成