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job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)で「法務・広報・知的財産事務の職業」にあたる9つの職業の説明です。職業解説から抜粋しています。
都道府県や市区町村といった地方自治体に勤務し、地方自治体が住民のために行っている事業に関する行政施策の企画・立案、予算の編成から実際の業務にかかわる事務処理を担当する。
部署によって仕事の具体的な内容は異なる。
地方自治体は、地域の人々が安心して豊かに暮らせるよう幅広く生活に密着した事業を行っており、行政事務の仕事は多種多様な分野にわたっている。
地方公務員の採用試験・選考に合格することが必要である。試験や選考の内容及び各試験の名称は、各地方自治体によって異なるが、多くの場合、1種(大学卒業程度)、2種(短大卒業程度)、3種(高校卒業程度)などに分かれ、1次と2次試験があり、教養試験や専門試験、面接などが行われる。
一般に昇進は勤務成績や能力に基づいて行われ、役職は自治体により異なるが、係長など係の責任者を経て課長、部長などの管理職に昇進していく。
地方公務員として都道府県庁や市役所・区役所、町村役場あるいはその出先事務所等で働く。行政内部の異動が多く、様々な分野の業務にたずさわっていくことになる。
労働時間は原則として1日7時間45分であり、土日祝日、年末年始は休日であることが多い。地方自治体によっては、住民向けサービスの窓口を休日にも開けているところがあり、部署により勤務体制が異なる場合もある。
相互依存が深まる世界の中で、日本の将来は、国際社会全体の未来と不可分に結びついている。「外交」の目的は、日本が平和で安全な国際社会の発展に寄与しつつ、その中で日本の安全と繁栄を確保し、国民の生命と財産を守ることである。
「外交」を担う外務公務員は日本では外交政策の企画・立案を担う行政官として、海外では大使館や政府代表部といった在外公館を拠点に外交の最前線で、国際社会における日本国及び日本国民の利益の追求というミッションを遂行する。外務省全体としては、世界中の国・地域や国際機関との関係構築、安全保障、経済外交、国際協力、地球規模課題、軍縮、広報文化外交、国際法と、幅広い所掌分野を担当する。
日本における業務内容は、情報の総合的な分析、国内の諸関係先との調整、方針決定、在外公館への「指示」を行い、その後政策の実施状況や結果を検証し、新たな施策に反映させる等の外交政策の企画・立案である。
外務公務員の採用試験としては、国家公務員採用総合職試験、外務省専門職員採用試験、国家公務員採用一般職試験(大卒・技術系、高卒程度)、国家公務員経験者採用試験等がある。
外務公務員は、国内における勤務に加え、275の在外公館(大使館、総領事館、政府代表部)で勤務する。外務本省には約2,800人の職員が働き、在外公館では約3,500人の職員が働いている。(2025年現在)
総合職は、英、仏、独、西、露、中、アラビア、朝鮮語のうち一言語が希望・適正等を考慮した上で割り振られ、入省後約2年間本省にて実務研修、3~5年目に在外研修、5~7年目に在外勤務となる。その後、本省と在外勤務を繰り返しながら、外交にかかわる政策立案・企画の中枢や外交の最前線にて外交活動に携わる。
中央省庁や出先機関に勤務し、行政機関が国民の生活のために実施する、それぞれの行政分野の事業等が円滑に運営されるように事務処理を担当する。
所属する省庁や部署によって仕事の具体的な内容は異なる。例えば、文部科学省は教育の振興や人材育成、学術・スポーツ・文化・科学技術の振興に取り組み、厚生労働省は社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上・増進や働く環境の整備、職業の確保に取り組むこととなる。
本省や本庁と呼ばれる中央省庁では、政策や法令の企画・立案、予算の編成、国会にかかわる事務を行う。そのために、資料を調べたり、調査を実施したり、統計をまとめたりする。また、総務、会計、広報のための事務もある。
国家公務員採用試験に合格することが必要である。総合職、一般職、専門職、経験者採用試験があり、試験区分によって受験資格や試験内容、合格後の採用先や仕事の内容に違いがある。試験合格後、勤務したい省庁の選考を受け、その省庁の選考を通れば採用が決定する。
職種や採用試験の種別によって異なるが、能力や経験などによって、係長、課長補佐や管理職に昇進する。
国には1府11省があり、1府とは内閣府、11省は、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省である。中央の府省に勤めている国家公務員はわずかで、大部分は、全国各地の地方支分部局などの出先機関等で働いている。
令和7年度の採用者に占める女性の割合は40.4%となり、初めて4割を超えた。若い年齢層ほど女性の割合が高くなっている。
国際公務員(International Civil Servant)とは、国際連合(UN)のほか、国連開発計画(UNDP)、国連児童基金(UNICEF)等の下部組織、国際労働機関(ILO)、国連食糧農業機関(FAO)等の国連関連政府間機関(専門機関)、経済協力開発機構(OECD)、アジア開発銀行(ADB)等の国際機関に所属し、国際社会の平和と安全の維持、開発、貿易、環境、人権など、国際的な協議と協力を通じて、国家間の様々な問題に対する解決を図るため所定の公務を遂行する職員である。
職種は「専門職」と「一般職」の2種類がある。
「専門職」は専門性の高い知識や技術を用いて業務を行う。「専門職」の採用は空席ができると国際的に公告され、必要な能力を持った即戦力が求められる。職務内容は、各国際機関が取り組む開発、経済、環境等の活動に直接携わる業務と、それをサポートする財務、人事、総務、広報等の業務に分類できる。
入職するには、国際的に公募される空席公告への応募や、毎年ニューヨークや東京などで実施される国連職員採用競争試験、外務省が実施するジュニアプロフェッショナルオフィサー(JPO)派遣制度を通じて正規採用を狙う方法等がある。
国連公用語である英語又はフランス語で職務遂行が可能なレベルのコミュニケーション能力が要求される。また、上記以外の国連公用語(スペイン、ロシア、中国、アラビア)ができると有利である。途上国への援助活動が大きな役割を占めるため、経済、財務、行政、法律等の専門家が多く求められる。
国際公務員の勤務条件は、OECDや国際通貨基金(IMF)等の国際金融関係機関を除き、原則として国連共通制度(United Nations Common System)に準じている。したがって、国連や各国際専門機関の勤務条件は基本的に同一である。勤務地はニューヨークやジュネーヴ等にある本部の他、フィールドと呼ばれる世界各地の事務所であり、開発途上国で勤務することも多い。
具体的な待遇としては、基本給に加え地域調整給、扶養手当、教育補助金、移動手当など諸手当が支給される。また、休暇は年次休暇、特別休暇、帰国休暇、病気休暇、産前産後休暇等がある。
弁護士の指示・監督のもとで主に限定された法律業務を行う。
具体的には、事案処理のための文献、書籍、類似事件の判例や事例等の調査を行ったり、裁判所に提出する書面の作成に必要な当事者への事情聴取、事実調査を行う。また、企業法務を専門とする弁護士の場合は、M&A(企業の吸収合併)の際のデューディリジェンスなど企業調査等を行う。調査結果等は整理し、分かりやすい資料にとりまとめる。また、訴訟関連での各種書類の申請手続き、作成等も行う。官公庁、企業、団体等に対し弁護士会を通して必要書類を請求するいわゆる「23条照会」の手続き、契約書や内容証明等の書類の作成、許認可等行政手続きの申請に関する書類作成等が挙げられる。
弁護士の指示の下、法律業務を行うが、国家資格を持たないため法律に関する判断を行って、顧客に直接法的なアドバイスをすることはできない。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、業務の高度化等により大学卒業者が多く、法学部出身者の割合が高い。
かつては、日本の法律事務所は所属弁護士が多くても数十人の規模だったが、1990年代以降、法律事務所の合併や新人弁護士の採用増により事務所の大型化が進んだことによりパラリーガルの新卒採用もある。一方、弁護士の引退で所属事務所がなくなったパラリーガルや、別業種からの転職者等中途採用も多い。逆に、パラリーガルからの転職先としては、同業の他事務所のほか、一般企業の法務部に転じる例がある。
所属弁護士が300人を超す大規模法律事務所から弁護士1人の事務所まで、法律事務所の規模の差は大きく、労働条件等は各事務所で様々といえる。
大規模事務所を中心に、高度な法務事務のみを任せる狭義のパラリーガルを、一般事務業務と分けて配置するケースも増えてきている。パラリーガルは専門職とはいえ、未だ制度化がされておらず、法律事務所に勤務する一般職員としての扱いとなっているところもある。
上場企業において、その企業の経営に関する事項をアナリストや投資家に対して提供する。
IR(インベスターリレーションズ)とは株主・投資家に対して投資判断に必要な企業情報を適時、公平に継続して提供する活動を意味し、アナリスト・投資家との間で良好な関係を築き、アナリストや投資家が企業価値を適正に評価できるようにするものである。PR広報もその企業の価値の増大を目的とするものであるが、「パブリック」リレーションのとおり、その対象が広範にわたっていることと対比させれば、IR広報は、企業広報の中の専門的な一分野であると位置付けることができる。
具体的な業務としては、大きくは、対面(対人)活動と報告書・出版物の作成・発行とに分かれる。
この仕事に就くために、特に学歴や資格は必要とされないが、大学・大学院卒がほとんどである。自社についての様々な知識が求められることから、採用と同時に配属されることは少なく、社内の他部門から異動によってIR広報に配属されるのが基本である。経理・財務担当経験者が多いが、営業、企画などの経験者もいる。中には、技術系の人材も必要であるとして専攻分野の限定を積極的に避ける企業もある。
自社製品や経営状況、業界動向についての知識のほか、経理・財務・法律、資本市場などの知識、そして、説明会の設営やレポート作成のための企画力、的確な情報伝達力も必要となる。投資家やアナリスト等との良好な関係構築のための高いコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も求められる。また、グローバル化進展の中、海外投資家への説明対応機会も増えることから、英語能力の重要度が増している。
基本的には上場企業の正社員であり、企業内の人事異動により配置される。業界団体の調査によれば、IR広報専任者の人数は1社当たり2人、在職年数は平均5年弱となっている。
賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。時期により仕事の繁閑があり、決算発表前等は残業が多くなる。
企業活動にともなう法的リスクの最小化など、企業が直面する法律問題への対処を担当する。相当程度の法律知識と会社の業務全般に対する理解をベースに、現実的な問題解決へと導く仕事である。
かつては総務部や庶務部の一部門としての位置付けであったが、最近では、企業経営における法務の重要性が高まる中、特に大企業の場合は「法務部」「法務室」など独立した組織となっているところがほとんどである。
その担当業務を具体的にみると、まず、「企業業務に関する法律的サポート」であり、①各種契約書の作成、審査及び締結交渉への関与、②担保管理、建設プロジェクト運営等の不動産管理、③ライセンスの取得・使用許認可、商標調査等の知的財産管理、そして④各部門からの法律相談、訴訟・係争への対応がこれに含まれる。次いで、⑤株主総会や取締役会の実施に係る総務部門サポート、⑥証券の発行・管理、配当金支払い、取引所への報告、⑦新入社員教育等の社内・グループ向け教育、勉強会の実施、といった「定例的業務」もある。さらに、⑧内部統制、コンプライアンスプログラムの策定など、コーポレートガバナンス体制の構築・維持を通じた「リスクマネジメント」も担当する。加えて、⑨顧問弁護士や外部の専門家との相談、官公庁との交渉や、⑩立法・判例動向の調査・分析、社内への適切なフィードバックも、日常的な業務である。
この仕事に就くために特に学歴や資格は必要とされないが、大学・大学院卒がほとんどである。専攻分野は法律が圧倒的に多いが、他の文系や理系もいる。主な配属ルートは、社内他部門からの異動、新卒者の配置であり、中途採用者は少ない。全体的には、企業規模が大きいほど中途採用者の比率が低く、法務部に初任配属して、他部門への異動をしない企業法務プロパーとして育てる傾向が強い。社内他部門からの異動者の経験業務としては営業、総務、人事・労務、経理・財務など多様である。
配属後は、OJT、部内セミナー・ワークショップ、社外の各種研修参加等を通じて教育・育成が行われる。海外ロースクールへの留学、海外グループ会社での業務研修を実施する例もある。独り立ちまで8年前後というのが一般的とされる。
基本的に企業の正社員であり、労働条件は勤務先の規定が適用され、法務担当独自の処遇があるわけではない。残業は株主総会前や個別事案がある等の事情がなければ多くはなく、1日当たり1~2時間(月20~30時間)程度である。
法務担当の数は1社当たり約9人、その配属ルート別内訳は、他部門からの異動者と法務部門一筋の法務プロパーが約半数ずつとなっているが、担当者数及びそのうちのプロパー割合は増加傾向と言われている。これは、上記の「予防法務、戦略法務の重要度増大」といった企業法務業務の複雑化等を反映したものと考えられる。
企業の不正行為の発生を未然に防止するため、企業内のコンプライアンスの推進体制を整備し、運用する。
コンプライアンスは、文字通りには「法令遵守」であるが、それは、単に法令を守るだけでなく、社内規則や業務マニュアルは言うまでもなく、法令の背景にある社会規範全般を含めた幅広い規則を遵守することを意味している。CSRが企業評価や株式投資の指標のひとつとなっている現代では、企業のコンプライアンス推進は企業価値を高める取組そのものと言える。
具体的に担当する業務は、①コンプライアンス推進体制の整備(担当組織の管理・運営、推進プログラムの作成・施行、推進マニュアル等の整備・施行など)、②企業活動に係るコンプライアンス・チェック(各種契約の内容・締結のチェック、知的財産管理、各部門からの相談対応・係争等支援など)、③コンプライアンスに係る教育・研修(教育・研修プログラムの策定、研修等の実施など)、④コンプライアンス推進に係る広報(コンプライアンス推進状況の把握・分析、把握・分析結果の社内フィードバック、経営理念、倫理綱領等の制定・周知の支援など)等である。
この仕事に就くために特に学歴や資格は必要とされないが、大学・大学院卒がほとんどである。新卒でコンプライアンス推進担当部門に配属され、そのままプロパーとして担当している例はほとんどなく、大半が社内他部門からの異動か中途採用である。
中途採用者の実務経験としては、法務担当の経験は有利とされる。
基本的に企業の正社員であり、労働条件は勤務先の規定が適用される。残業は個別事案がある等の事情がなければ多くはなく、1日当たり1~2時間(月20~30時間)程度である。
コンプライアンス重視の経営への要請がますます増大する中で、企業・団体は、コンプライアンス推進体制の充実を強く求められているが、これを推進する人材はまだ十分に企業・団体内に配置されている状況ではない。その意味で、こうしたコンプライアンスの専門人材に対する需要は、業種を問わず高まっていくと考えられる。
我が国では、納税者が自己の責任において適正な申告と納税を行う「申告納税制度」を採用している。この制度のもとで税務事務官は、主に納税者が提出した申告書の審査、確定した税金の管理・徴収の事務、税務調査などを行っている。また、納税者が適正な申告と納税を行えるように税に関する周知・相談活動も行なっている。
税務事務官は、個人・法人の納税者から提出された申告書について内容を審査し、その結果、調査が必要であると認められれば実地調査を行う。経済の国際化や複雑化に伴って国際取引に対する税務調査も重要となってきており、担当職員が海外に出張することもある。
確定した税金については、期限までに納められているかどうかを確認したり、納め過ぎの税金を還付したりする事務を行う。
税務事務官は、一般的には、主として高校卒業者を対象とする税務職員採用試験、大学卒業者を対象とする国税専門官採用試験の合格者の中から採用される。
税務職員採用試験によって採用された事務官は、実際の仕事に就く前に全員が税務大学校に普通科生として入校し、約1年間所定の研修を受ける。普通科卒業後は税務署に配属され、3年間の実務を経験した後に、中等科として3か月間、配属された部門に則したカリキュラムで調査・徴収事務に必要な知識、技能を習得する。更に税務署勤務後もステップアップのために選抜試験を合格した者を対象に「専攻科」、「国際科」、「本科」の3つの研修が用意されている。また、本科を卒業した事務官の中から選考者を対象に更に専門的理論を学ぶ「研究科」も用意されている。
中央の国税庁、主な都市にある国税局や全国にある税務署に勤務する。身分は国家公務員である。
財務省の在職者に占める女性の割合は26.6%(2025年7月時点*)となっており、年々その割合は増えている。
*財務省 財務省における女性の活躍に関する情報の公表
出典: 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月16日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成