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job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)の職業解説から抜粋しています。
自動車検査員は、指定整備工場において、自動車整備士によって整備された自動車が、国の定める保安基準に適合しているかを確認する「完成検査」を行い、自動車が安全に走行できる状態であるかの合否を判定する。
「完成検査」は、自動車の安全性を確保するために重要な工程であり、その時点において自動車が道路を安全に走行でき、環境への基準を満足しているかを確認することであり、検査を適切に行うことによって、整備不良や不正改造箇所のある自動車が公道を走行することを防いでいる。もし完成検査をした車に不具合があれば、人命に関わる事故の原因となりうるため、完成検査は継続検査(車検)の中で最も責任感が問われる重要な仕事である。
具体的には、自らの指定整備工場で整備された自動車について、構造に関する検査として、車検証に記載されている寸法との同一性や最低地上高等を視認等により検査する。装置に関する検査として、制動装置(ブレーキ)の性能及び制動能力や前照灯(ヘッドライト)の明るさ及び主光軸の向き等を検査機器を用いて基準値内であるかを検査するほか、動力伝達装置、走行装置、制動装置、灯火装置等の自動車の各装置について、検査用ハンマーを用いる方法や目視等により検査する。
自動車検査員が行う完成検査は本来、国が行う業務を代わりに行っているため、「みなし公務員」として扱われ、自動車の検査に必要な知識及び技能について地方運輸局長が行う自動車検査員教習を修了する(自動車検査員の資格)必要がある。また、勤務している指定整備工場において、勤務先から自動車検査員の選任を受けなければ、自動車検査員の業務をすることができない。現場では、「みなし公務員として、人命に関わる仕事に誇りと責任を持って取り組める」といった声が多い。
自動車検査員教習の受験資格は、整備主任者としての実務経験が二級自動車整備士の場合は1年以上、一級自動車整備士の場合は6ヶ月以上必要であること(整備主任者になるには、二級自動車整備士又は一級自動車整備士の資格が必要)、直近の整備主任者研修を受講修了していること、勤務先が「指定整備工場」であることなどである。
自動車検査員は高い専門性を有し、同一の現場でみた場合、自動車整備士と比較して、賃金水準が高いことが一般的である。
指定整備工場においては、完成検査をするために必ず1人は自動車検査員が必要であり、業界全体としてもその人材は不足していることから、転職において自動車検査員の資格は有利である。
出典: 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月16日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成